半世紀少年ブログ

コンサルタントをしています。仕事、日常、趣味などで書きたくなった事をつらつらと。

「春になると・・・」~②

②卒業式

一応、小学校から大学まで、全ての教育課程で卒業式があったのですが、ここでは高校の卒業式について書いてみます。
私は大学付属の男子校に通っていました。そこは付属中学もありますが、私は高校からの入学。小学校中学校は、いずれも自宅から徒歩5分くらいだったので、いわゆる電車通学は、高校が初めてです。
Door-to-doorで60分もかかり、しかも使う電車は混雑することで有名。冗談ではなく、通学3日目に、もうだめだと思いつめ、帰宅後、母に「大検をとって大学を受験したい」と真面目に言ったのを覚えています。
なだめすかされ、その後も色々ありましたが、どうにか通った3年間。
卒業式のハイライトは、

卒業生退場とコールされると、一斉に学帽を投げ上げ、舞い散る中を退場する

という、「ここは防衛大学か?」と思わせるものです。時代錯誤ととるか、伝統ととるかは、皆さま次第ですが、私の場合、1年時にこれを見て、(正直あまり居心地の良くない学校ではあったのですが)これは是非自分もやってみたいと思ったイベントのひとつです

時は過ぎ、3年間、あまり学帽は使わなかった?ので、結構きれいに「投げ上げる」状態で卒業式を迎えるのですが、送られる側だというのに、当日入場前にかなり厳重に身体検査をされることになりました。
私の学年は、学校歴代でも、かなりの問題学年(事実、結構退学者も出ました)と認識されていたようで、外部から来られる方々、特に貴賓席のゲスト(付属大学のお偉い方々)に、何か粗相するものがいるかを警戒した模様です。

結局持ち物検査では誰からも何も出ず、卒業生全員で入場しましたが、それでも警戒体制は解けることはなく、結果、前例のない、「卒業生より先に、貴賓席のゲスト退場」という事態になりました。
さすがに「えー、そこまで」と思った矢先、複数個所から爆竹の破裂による大音響が炸裂しました。相当数の同級生が、網の目をかいくぐって、爆竹などを持ち込んでいたようで、本来の卒業生退場時より前倒しで決行した模様です。

爆竹の大音響の中、戸惑いながら退場するゲスト、怒り狂いながら卒業生の席に乗り込んでくる教師たち。騒然とした中での「卒業生、退場」アナウンス、舞い散る学帽、そして退場。

今から思いだしても、何か撮影(スローモーションでコマ送りしたイメージ)でもしていたかのような、1シーンでした。